2012年9月11日火曜日

ながれに身をまかせる。

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ながれに。

バンビエンには名物チュービング。チューブに乗って川を下るアクティビティ。

それにプラスして途中途中にバーがあり、そこでお酒を飲み、DJがミュージックを流し騒ぐことができる。

酔いすぎて、街に帰れなくなり死者も出ているそう。


"楽しみ"の代価が"死"ならそれは決して釣り合うものではない。


それでも数多くの欧米人がここを訪れるのは、人を惹き付ける魅力がこの場所に十分にあるからだろう。

小さな街に数多く建てられたゲストハウス。

単純にこれらが経営していける程の旅人がここを訪れると考えたら、やはりすごい数になる。


日が高く昇り、陽射しが強くなってきたのを見計らって僕らは部屋を出た。

悪路を車に乗って川の上流へ移動する。

スタート地点に着いたと同時に欧米人はアルコールに走る。

お金をろくに持ってこなかった僕らは川に走る。

秋田のさらに田舎、白神山地の麓で育った僕には山や川は遊び場。


"気持ちの高揚"

いや、そんな難しい言葉でなくていい。ただただ、わくわくしてこころがおどる。

川にチューブを勢い良く投げ入れ、すこしひやっとする水に浸かる。

川岸を離れた。ゆったりと時間と水のながれにしばらく身をまかせる。

周りの雰囲気や時世に「流されるな!」と人が言う。わからなくはないが違和感もある。

すべてのものは流れる時の中にあるのだから、流されるのが自然ではないか。

「時を経ても変わらない価値がある。」

ある価値は時に流されてはいるが変わらない価値があり、それが素晴らしい。

しかし、もし時の流れがないとしたらその価値はどうなるだろうか。

その価値はあってないようなものになる。

ぼくなりの言葉で表現させてもらうと「自分らしさを失ってまで、流されるな。」

または「自分らしく、流れにのれ。」こうなるかな。


自分らしさを置き去りにして流され続けていたら、急流の先に大きな岩や滝があってもそれを待つことしかできない。

流れに逆らうほどのちからはもう残っていない。


岸からロープを投げて助けてもらえるのをただ待つのか?

僕らは準備した木の棒をオール代わりにした。それもこどもの入れ知恵のようなものだけど。。。


贅沢な時間。

昨日まで遠くにあったそそり立つような岩山のすぐ目の前まで来た。

何がいるわけでもないですがその細かい岩の模様に目を奪われる。

圧倒された自然の前に写真家の星野道夫さんの言葉を思い出した。

—「人間が感じる自然には2種類ある。身近な自然と遥か遠い悠久の時間のながれる自然だ。仕事に疲れて、オフィスの椅子にどさっと座りこんだときにその自然を想う。すると、僕たちに想像力という豊かさを与えてくれて、いつのまにか心も豊かになる。そういった自然をこころの中に所持することには大きな意味がある。」—



ぼくはすでに白神山地の風景を心にもってる。

空気が澄んだブナの木々を歩くこと、緑に苔むした大きな岩、透き通った湧き水、木と鳥がさえずりあう音。

これがいかに僕の心に栄養をくれるかは言葉では言い表せないけど、実感としてあることを僕は知ってる。

バンビエンの自然は僕らにその雄大さを見せつけたかったのか、

じりじりと照らす暑い陽射しからざーっと水面が騒ぎ立つ程の雨まで体験させてくれた。

それでもあいかわらず、僕らはのんびりと流れに身をまかせる。


ぼーっと考えてた。

例え、川の流れが違うスピードで僕らを運んでも僕らはちゃんと足並みをを揃えたいな。

同じように、時や社会の流れが僕らを別々に運んだとしても僕らふたりの心の足並みは揃えていようって。

そのひとつひとつの経験や風景を僕らは大事にこころに焼き付けた。

このひとときを親友とふたりで共有できたこと。これは僕らふたりの"一生の宝物"

これから死ぬまで僕たちはこの話をふたりでしてバンビエンに想いを馳せ、その余韻に浸ることができる。

 僕らは流されながら、"時を経ても変わらないもの"を手に入れたのかもしれないな。


読んでいただいてありがとうございました。
時間に少しの合間ができたら、遠く想いを馳せれるような自然に会いにいってみてください。
日本にも充分あるはずです。
きっと人生のエネルギーになりますから。


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